戯言日記

ホロレンジャーの戦いの記録

VRの歴史とこれからのお話【高臨場感ディスプレイフォーラム2016】

電子情報通信学会,電気学会,映像情報メディア学会,日本バーチャルリアリティ学会 共催/連催 高臨場感ディスプレイフォーラムに参加してきたのでその報告

今回,東京大学 ”廣瀬通孝先生” が講演するとのことで潜り込んできました

廣瀬先生についてはこちら
http://www.jiji.com/jc/article?k=000000742.000003670&g=prt

正直言うと名だたる先生方ばかりで学生向きじゃない感が否めかった(・_・;)


さて,本題に入りましょう。今回は真面目ですよ!(多分


ズバリ,VR!!!

NHKの後藤先生による4K・8Kのお話も非常に興味深い内容でしたが,今回自分の研究テーマにも関連するVRについての今までとこれからを整理するいい機会なので,廣瀬先生の講演内容を交えながらお話ししていこうと思います。

VRって?

噛み砕いて言えば,コンピュータの作り出した空間の中に入り込み,そこでいろいろな体験をしようという技術のこと,だそうです。VR学会の出しているVirtual Reality学ではもっと細かく書かれていますがここでは一旦置いておきましょう。この言葉自体は1989年頃に使われるようになり,それに伴ってNASASONYが今のHMDの前進となるVRデバイスを出しました。所謂第一次VR世代と言われる頃です。さらに遡れば,HMDの概念自体は1960年頃のThe ultimate displayというイカした名前の論文で紹介されています(Ultimateとか言っちゃう大胆さに脱帽)。しかし,VRあるある?なのは視覚情報以外があまり話題に上らないことでしょう。HMDがVRなのではなく,HMDはVR技術が扱う一つに過ぎません。視覚だけではなく聴覚,嗅覚といった人間のもつ様々な感覚を対象にしています。
最近ではこんなものも話題になりました。
kai-you.net

VRとARの違い?

さて,これもあるあるなのですがVRとAR(拡張現実)の違いって何?って質問をよく耳にします。これについてはハシラスの安藤さんが分かりやすい回答をしていました。VRとARは決してコンピュータ世界と現実世界って対立している訳ではなく要は割合,濃度でありシームレスな仲であると。つまりどういうことかと言えば今のVRはコンピュータ世界が100%で現実世界0%,ARに関してはコンピュータ世界10%で現実世界90%であり今後このバランスは変わってくるだけの話というです。一方,廣瀬先生はVRとARの体験の違いについて言及していました。VRが面白いのはあんまり動かなくてもいいことである。対照的にARは現実の世界がくっついてくるのでいつまでも同じ場所で遊んでると飽きてくる。必然とモバイル技術などを用いて広域で動き回るようになる。ポケモンGOが分かりやすい例ですね。

VR元年?

「VR元年」最近ニュースでもよく聞くようになりました。ここまでお付き合いいただいた方には違和感を感じる言葉だと思います。さて,これほどVRが持ち上げられている理由とは何でしょう。PSVR,Oculus Rift, HTC Viveといった高レンダリング,高トラッキング,高視野角のHMDの登場によるものが大きいでしょう。第一次世代の頃のHMDは画素は100*150程度,400万以上,それに比べて今のHMDは5~10万円程度です。程度ですけど,まあ…高いですよね。しかしながら,HMDのコストパフォーマンスの向上というのは疑似的な要因であると先生は言います。寧ろ周りの環境が良くなったと。1989年ころを考えてください(私は生まれてすらいない訳ですが)。インターネットすら普及していないネイティブの時代。それに比べ今は通信も発達し,グラフィクス処理性能,360°カメラの登場(Theta),開発環境の充実(Unityなど),様々な面でVR技術に取っ掛かりやすくなりました。そしてモーションキャプチャも非常に安価になりました。Kinectなんて2万円程度です。モーショントラッキングインタラクティブ性を要素に持つVR技術にとって非常に重要な意味を持っています。1989年頃に一時ブームし,AIのように冬を迎えたVRですが,これら技術的環境の変化から今の時代は第二次VR世代なんて呼ばれています。そして最後に廣瀬先生はVR元年という言葉ではなく,「VR普及元年」という言葉を使っていました。確かにこう考えると普及という言葉を足した方が適切に思えますね。

VR技術にできること,産業的応用

VR技術でできることは次の4点です。

1.空間を超える
2.時間を超える
3.感覚を超える
4.バーチャル化する

実はVR技術は身近なもので,名を変え世の中に浸透していたりします。Skypeのようなテレビ電話もテレプレゼンス(遠隔臨場感)に触れるでしょう。
廣瀬先生が特に関心を持つのが”時間を超える”と密接なかかわりを持つLife Log技術です。我々と違ってコンピュータは全て覚えていることが可能であり,MPEG品質で70年間にわたって動画に記録したとしてもなんと10TB程度だそうです(見るのに70年かかりますけど笑)。地域創生や町の記録,美術品など多くの分野での活躍が期待されます。
さらにVRの今後として,五感等の融合からさらに上位の概念,認知や情動に関心が集まっているそう。東大開発の煽情的な鏡では,映る人の顔を笑顔に変えます。これだけじゃどういう効果か分かりにくいでしょう。でも人間って面白いもので,実は悲しくて泣くだけではなく泣くから悲しいなんて風にも感じるそうです。これを応用するとどうなるか,あるデータによると人は楽しい気分でいると購買意欲が高まるそうです。。。。おわかりですね(笑)


最後に印象に残った言葉を残します
リアルを追求するのがVR技術の特徴であるが,本物でできないことを追求するのが面白い
















講演中,廣瀬先生がある一点について嘆いていました。「今,VR盛り上がってるから書いたんだけど全然売れないんだよね(笑)」






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