先日、MRTKに更新があり2017.2.1.4 RC がリリースされました。
まだ本リリースではないものの、これまでDevBranchで行われていたMRDesignLabsとの統合が漸く適応されました。
本リリースでは、TwoHandManipulationsとAppBar&BoundingBoxが追加されたというのが大きな変更点になります。
TwoHandManipulations
両手操作は3月末に公開されたRS4の操作感との差異をあまり感じさせない作りとなっています。 HoloLens RS4 はスゴイヤツ - デコシノニッキ
サンプルの利用にはメインのパッケージだけではなく、Exampleのパッケージもインポートしてください。
HoloToolkit-Examples > Input >Scenes > TwoHandManipulationTest からサンプルを実行することができます。
利用方法
利用方法はHandDraggableと一緒です。「Collider」及び「TwoHandManipulatable」を操作した対象にAddしてください。
- HostTransform: 操作している対象に対して実際に動かしたいオブジェクト(親オブジェクトなどを指定する。デフォルトは自身。)
- BoundingBoxPrefab: UX > Prefabs > BoundingBoxes > BoundingBoxBasic などを入れる。
- ManipulationMode: Scale (サイズのみ), Rotate (回転のみ), Move Scale (移動 サイズ), Rotate Scale (回転 サイズ), Move Rotate Scale (移動 回転 サイズ)
- Constrain on Rotation: 回転軸の指定
- One Hand Movement: 有効時は片手でDragできる
AppBar&BoundingBox
こちらは利用に結構クセがあります(昔からそうなんですが…)
サンプルはBoundingBoxGizmoExampleになります。
利用方法
操作したい対象にBoundingBoxRigをAddします。
Preset Compontsの、BoundingBoxにはBoundingBoxBasicを、AppBarにはUX > Prefabs のAppBar Prefabを適応します。
- Flattened Axis: 2D(平面状)オブジェクト用の設定です。そうでない場合は、Do Not Flatten で大丈夫です。
- Scale Rate: Scaleの重みです。
- Max Scale: 一度にScaleできる量の最大値です。
- Rotation Type: Object Coordinate, Global Coordinate (ここ説明がなくてどなたか解説願います…)
- Hand Motion To Rotate: Hand Moves To Rate Object , Hand Rotates To Rate Object (同じく…)
AppBar
AppBarはボタンを増やしたり、アイコンの見た目を変えたり、AppBarがどの位置にFloatingするかを設定することが可能です。
困ってること
どちらもなんですが、BoundingBoxがPresetでScene再生中に動的にコンポーネントをAddするという使い方じゃないみたいなんですよねぇ…やろうと思ったら動的にBoundingBoxを作っておいてそれを参照するとかいう工夫が必要そうです。うーん…うーん…